中央区で事業承継・M&Aを支援している中小企業診断士の豊田元幹(とよだもとき)です。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
12月に入り、今年もいよいよ残り少なくなってきました。
私自身、日々中小企業の経営者の皆様と接しながら仕事をしていますが、最近特に、同年代である1981年生まれの経営者の方々とのお仕事には特別な感情持つシーンがありました。
世代の共通経験が生む「共感」と「結束感」
同じ学年である1981年生まれの経営者とは、同じ時代を生き、同じような社会の変化や文化の中で育ってきたからこそ、自然と生まれる「共感」があります。
たとえば、
・小学校時代にはファミコンが家庭で広がり、
・中学校ではJ-POP全盛期の音楽に夢中になり、
・高校から大学の頃にはポケベルやPHS、そして携帯電話が登場し、
・社会に出る頃にはインターネットが本格的に普及し始め、IT技術が急速に進化していくのを目の当たりにしてきました。これらは、1981年生まれの多くが共有する経験です。
この世代は「アナログからデジタルへの変遷」をリアルタイムで体験した最後の世代とも言えます。紙の履歴書や名刺交換に慣れ親しみながらも、SNSやクラウドサービスをいち早く取り入れて活用する柔軟さを持ち合わせています。こうした共通の背景を持つからこそ、議論の中で「わかる、そういう時代だったよね」といった笑いが生まれ、信頼関係が深まります。
一方で「氷河期世代」ということもあり厳しい環境をくぐり抜けてきた経験を、経営において活かせる特有の強みがあります。正規雇用の他、非正規雇用やフリーランスなど、多様な働き方を経験した方も多く、「人を動かすこと」の重要性を深く理解しています。そのため、従業員や取引先との信頼関係を築くことが得意な方が多いと実感しています。
「待ち」の時間が成果を左右する
話は変わり、当社の特徴でもありますが、各種コンサルティングを納品してから成果につながるまでの間、「待つ」場面が増えてきています。
M&Aのクロージングを迎えるまで、あるいは資金調達の承認が下りるまで等、ただただ時間が過ぎるのを待つのではなく、こうした「待ち」の時間をどう過ごすかで、その後の結果が大きく変わると思っています。
最近でも、コンサルティングサービスを納品後、納品先の企業と同業が展開する店舗をリサーチしていたところ、社長から携帯に電話が入りました。
会話の中で、ちょうどその企業について知りたいと思っていたとのことで、感じたことを伝えたところ、大変喜んでおられました。そして、その場で次の仕事の受注が決まりました。
「待つ」時間は、「次の結果を出すための育みの時間」であり、この時間をどう過ごすかで自分の未来はいかようにも変わるんだと実感する出来事でした。
新しい挑戦をともに
私と同年代の経営者は、これから企業を、ひいては社会を牽引する立場として成長する世代です。
同じ時代を生き抜いた仲間と共に、これからもチャレンジをし続け、社会にとって意義のある成果を出していきたいと思います。
年末年始、少しの「待ち」の時間ができる方も多いかもしれません。
ぜひこの時間を、皆さんが次のステップへ進むための充実したものにしてください。
アイエスピー合同会社
代表社員 中小企業診断士 豊田 元幹(とよだ もとき)
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